#10 鎌倉・長谷寺とロマンの十一面観音像
まだまだ梅雨景色の中、かねてより行きたかった鎌倉に行ってきました!
都内から車で2時間ほど。最初に訪れたのは"長谷観音"で有名な観光の名所、長谷寺です。
長谷寺といえば、その巨大な観音さまや、あじさい、良縁地蔵と、見どころ満載のお寺。
あいにくの雨模様でしたが、せっかくこの時期に来たので、あじさい路の整理券ももらい(10寺半ごろに行き、20分待ち)、広大な敷地を散策します。
ご本尊 十一面観音菩薩立像
観音堂に安置されているのは、ご本尊の十一面観音菩薩像。
像高9.18mという巨大な観音さまで、薄暗い堂内でひときわ輝く姿は、まさに神々しく(仏さまに使う言葉ではない?汗)、圧巻の一言。周りを彩る光背の梵字もイカします。
ところで、絶賛東京国立博物館にお越しになっている、奈良・長谷寺の十一面観音像。同名の2寺、本尊の巨大観音。何か深い縁があるのでしょうか?
(「奈良大和四寺のみほとけ」の記事はこちら)
長谷寺の寺伝によると、721年に奈良長谷寺の開山とされる、徳道上人の思いから、稽文会(けいもんえ)と稽主勲(けいしゅくん)の2人の仏師が、楠の霊木から2体の巨大本尊を作ったと言われています。
この両像は、1体を奈良長谷寺に、もう1体は縁ある土地で衆生済度(生きとし生けるものを迷いや苦しみから救い導くこと)の願いを込め、開眼供養を行った行基上人によって海に投げ込まれたとされています。
その後、海に投げ込まれたもう1体の巨大な十一面観音像は、736年に現在の横須賀市長井の海岸に打ち上げられ、その旨を聞いた奈良長谷寺の開基、藤原房前により、鎌倉長谷寺に移され、開創の礎となったとされています。
つまり、鎌倉長谷寺の観音さまは約470㌖の道のりを航海し、たどり着いた強靭な仏さまということですね…!(すごい!)
良縁地蔵
長谷寺観光の目的のひとつ、良縁地蔵。境内に3箇所設置されており、3箇所とも見つけると、良縁に恵まれるとか…?
こちらは観音堂に向かう石畳の道中にひっそりといらっしゃいました。(写真を撮ってる人がいなかったら見過ごしていた…!)
この石像は宮城県の石神彫刻工房で作られたもの。3箇所それぞれの地蔵グループにはお名前がつけられていて、こちらの良縁地蔵は石んこ3人地蔵うたごえと言うそう。(かわいい〜)
あじさい路に入っていくと次に出会った良縁地蔵。
紫陽花に埋もれる3人。(左目は雨で負傷した模様)
そして隣にはハートの石が。かわいい演出に惚れ惚れします。こちらは、石んこ地蔵3人家族
さらに進んでいき、出口に近づく竹の中。いろんな角度で合掌。(かわいすぎますね!)
こちらは、石んこ地蔵3人ひだまり。(再び雨で目の上を負傷した模様)
ということで、無事3箇所見つけることができてひと安心。 雨のせいか傷だらけでしたが、水も滴るなんとやら、ということで…
御朱印はこちら
御朱印は、ご本尊である十一面観音さまのものか、大黒天さんのものと選べます。私はやっぱりご本尊!
(ちなみに、大悲殿というのは、観音さまがいる場所のことを指します。)
御朱印帳を入り口で預け、あじさい路を堪能した帰り際には問題なく受け取れました!
おいしい鎌倉
長谷寺を後にし、小脇に入ると、KANNON COFFEE kamakuraというカフェがあります。
なんといっても、鎌倉ならでは。大仏クッキーがトッピングされたクレープがかわいい!
私は甘いものはあまり食べないので、クレープもこれが初だったのですが、そこまでクリームの甘さもしつこくなく、ベリーの甘酸っぱさがいいアクセントで、おいしくいただけました!
鎌倉の思い出にイチオシのお店です!
KANNON COFFEE kamakura
営業時間:10:00〜18:00
定休日 :無休
住所 :神奈川県鎌倉市長谷3-10-29
最寄り駅:江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩約3分
そして、お昼もそのまま鎌倉で。鎌倉ならでは、生しらすを掲げたお店が立ち並ぶ中、カレーをいただきました。(なんでやねん)
長谷寺から鎌倉駅方面(由比ヶ浜駅方面)に少し歩いた場所にあるカレー屋さん「woof curry」
シンプルでお洒落な店内で、私はチキンカレー(¥900)を注文。
欧風カレーならではの、ほろ苦いコクと、ほろほろのチキンは絶妙です!
せっかくの鎌倉。生しらすを食べるもよし、でもでもカレーもおいしいです!
ぜひぜひ行ってみてください。
woof curry
営業時間:11:00〜21:00
定休日 :水曜日
住所 :神奈川県鎌倉市長谷2-10-39
最寄り駅:江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩約5分
そんな感じで長谷寺を満喫。
本尊の歴史は趣深く、これまたロマン感じる逸話が胸に響きます。
ぜひ、そんな歴史を胸に、長谷観音さまに会いに行ってみてください!
合掌