仏像を巡る

営業OLが行く仏像巡り

#1 アフロ?くろ谷さんの五劫思惟阿弥陀仏

2019年の元旦に訪れたのは京都、金戒光明寺

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もちろん目当ては五劫思惟阿弥陀仏です。

五劫思惟の阿弥陀仏は、通常の阿弥陀仏と違い頭髪(螺髪)がかぶさるような非常に大きな髪型が特徴です。
無量寿経」によりますと、阿弥陀仏法蔵菩薩の時、もろもろの衆生を救わんと五劫の間ただひたすら思惟をこらし四十八願をたて、修行をされ阿弥陀仏となられたとあり、五劫思惟された時のお姿をあらわしたものです。
五劫とは時の長さで一劫が五つということです。
一劫とは「四十里立方(約160km)の大岩に天女が三年(百年という説もある)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」のことで、五劫はさらにその5倍ということになります。
そのような気の遠くなるような長い時間、思惟をこらし修行をされた結果、髪の毛が伸びて渦高く螺髪を積み重ねた頭となられた様子を表したのが五劫思惟阿弥陀仏で、全国でも16体ほどしかみられないという珍しいお姿です。
落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ」はここからきています。
金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏は、特にめずらしく石で彫刻された石仏で、江戸時代中頃の制作と思われます。

金戒光明寺公式サイトより

 

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アフロ仏として有名なこの金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏。なんともインパクトのあるお姿でかわいらしいのが特徴的。
印相は衣に隠れ見えませんが、東大寺や浄真寺の五劫思惟阿弥陀仏などは胸の前で合唱されているお姿もある模様です。
東大寺と五劫院の五劫思惟阿弥陀仏秘仏とされており、毎年東大寺が10/5、五劫院が2/12〜2/18、8/1〜8/12、10/5がご開帳日とされています。
先の記述にもある通り、全国に10数体しかいない稀有な仏像で、今年の目標は五劫思惟阿弥陀仏巡りな予感…。

 

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ちなみに金戒光明寺御朱印がこちら。
他にも複数種類ありましたが、やはりここは五劫思惟阿弥陀仏が描かれるこちらの御朱印を。押し印が五劫思惟阿弥陀仏になっているのがたまらないですね。

 

お土産にこんぺいとうを。

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ひとつ350円。素敵!

 

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浄土宗大本山・くろ谷
金戒光明寺
〒606-8331 京都市左京区黒谷町121
TEL.075-771-2204
京阪本線 神宮丸太町駅下車約15分

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